死ぬほどの痛みを乗り越えてこそ今の歯がある

小さい頃からほとんど虫歯もなく、小学校の歯科検診ではいつもはなまるをもらっていたので、まさか自分が歯痛でこれほど苦しむことになるとは思ってもいませんでした。
痛みが始まったのは25歳頃のことで、その時は奥歯がたまに痛む、という程度の軽いものでした。特に生理前には少し腫れているように感じることもありましたが、特に支障があるわけでもなく、気に留めずに普通に過ごしていました。
ところが数年経った頃、右側の親知らずが生理前に限らず腫れるようになり、ものを食べる時には少し痛むようになってきました。下で触ってみても熱を持っているのが感じられましたが、小さい頃から歯医者にほとんど行ったことがなかったので、歯医者に対して恐怖心のようなものがあり、なかなか行く気になれませんでした。
そうこうしているうちに、左側の親知らずまで痛み出したのです。何もしていないときでも思い痛みがあり、時にはズキズキと痛むようになりました。またものを食べると痛みがひどく、時には痛み止めを飲まなければならないほどになりました。
そして運命の日がやってきたのです。その日私は家族と一緒に旅行に出かけていました。みんなで楽しく過ごしているところ、親知らずがズキズキと痛み始めました。最初は我慢できるかと思ったのですが、夜になるにつれ痛みはまし、とても我慢できないほどになりました。痛み止めを飲んでも痛みは一向に引くことはなく、どうしても我慢できず、救急病院に連れて行ってもらいました。しかし夜中で歯医者は空いておらず、ただ救急病院で痛み止めの注射をしてもらいました。
ホテルに帰ってからも痛みで眠ることができず、ベッドの上で震えがきます。歯痛がこれほど苦しいものだと初めて知りました。夜が明けるまでの数時間が永遠に感じられました。朝になって我慢できず、7時前にはもう歯医者を探しに出発しました。しかし旅行先だったのでどこに歯医者があるかもわからず、ひたすら車を走らせ、ようやく一軒の歯医者を見つけました。しかしまだ開いておらず、歯医者の前に車を止めてひたすら待つことに時間。ようやく歯医者が開き、真っ先に入って治療をお願いしました。ところがお医さんは私の歯を見て、腫れているので今は治療できない、とのこと。ただ見ただけで何の処置もしてくれませんでした。
泣く思いで再びホテルに帰り、ひたすら痛みを我慢して家に帰りました。その後近所の歯医者でまず洗浄をしてもらうことになったのですが、その痛みは今まで味わったことのないもので、まるで頭蓋骨に直接穴を開けているかのように感じられました。大人になってから痛みで泣いたのはあれが最初で最後です。
その後右も左も無事に親知らずを抜いてもらい、今ではすっかり痛みは無くなりました。あの時の経験から、少しでも歯に痛みを感じたらすぐに歯医者に行かなければならなと学びました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です